北海道は冬の間、路面凍結に対して多くの塩化カルシウムが蒔かれる。
冬の間、キャンピングカーをお休みにしていない私は、下回りのさびによる部品の劣化に見舞われている。FFヒーター排気管劣化7

今回はFFヒーター排気管劣化によって、少し危ない思いをしたので自分への注意喚起を含めて、ブログにまとめたい。

一酸化炭素中毒の危険を感じた日

キャンピングカーも今年で12年目。さすがに老朽化が進んではいるのだが、まだまだ使うには問題はなさそう。

ただ、最近ではアチコチ壊れてきて、修理が必要になってきている。

2023.11、二人で3泊四日の車中泊込みの旅に出発。
旅とは言っても道内で、一泊目は「伊達の道の駅」2泊目は親戚が集うために温泉泊、3泊目は娘のいる江別市で娘の自宅前に車中泊をした。

外気温は5度くらいと暖房がなくてはいられない状況で
危険を感じたのは3日目、娘宅でのこと。

娘宅で夕食を取っている最中に、キャンピングカーの中を暖めておこうと
FFヒーターのスイッチを入れておいた。

さあ寝ましょうとキャンピングカーに行くと
「なんか排気ガス臭くない?」と妻。
確かにそうだ。

きっと大丈夫だよとは言えないほどの臭さ。

外の様子を見に行くと、ちょっと音が大きいほかは、排気もされているようだ。

何が起きているかわからないけど、このまま付けて寝るのは「危険」と判断してFFヒーターをとめて眠ることにした。

一酸化炭素中毒の危険を感じたので、換気を行ったために一気に内部気温が下がり、8度くらいまで下降した。

今夜の暖房はどうしようかと。何もなしでは厳しい。娘の家に戻れば良いのだけど、なんとなくそれも出来ず。

そこで今回はかねてから用意はしていても使ったことがなかった「電気毛布」を登場させた。

朝まで2枚使用していても、さすがリチウム。全然問題がない。頼もしい限りだね。
電気毛布ってこんなにも暖かいのだと、驚いた。
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h2>FFヒーター排気管劣化

朝起きてテスト運転と外の様子を見ると、「あれ、排気ホースがない」と今更らながら気がつく。

先日、下回りの塗装を地元のトヨタディーラーにお願いしたときに、戻し忘れたのではと思い、その状況も含めて、ビルダーさんに相談した。

点検してもらうと「FFヒーター排気管が劣化して無くなっていますよ。FFヒーターから一番近いところは配管は残っていましたが、触ったらぱらぱらとさびおちてしまいました。」と。

ガックシ。
ここにも塩カルの影響が。。。。

「今回の排気ガス臭かった原因は」

排気管が劣化していたために、吸気ホースと同じ高さになっていたようで、排気ガスをどんどんと車内に送り込んでいたようです。「危なかったですね」とメンテの方から説明を受けた。

 

吸気ホースは以前に劣化してしまい、今後、泥水の影響を受けないようにとシャーシのすぐ直下にたくし上げて付けてもらっていた。

もし排気ホースが朽ちて排気ガスが漏れていたとしたら、ほとんど同じ高さにある吸気ホースからどんどんと車内に排気ガスを取り込んでいたことになる。

FFヒーター排気管劣化3新しい排気ホースは右のシルバーのもの。吸気は一番左のホース。
FFヒーター排気管劣化2「危ないので排気ホースを固定しておきました」とビルダーさん。助かります。FFヒーター排気管劣化1

一体いつから無くなってしまったのか。今まで排気ガスが入ってこなかったのはなぜかと考えたら。

きっとこのところ風が強くて、車の下に排気ガスがたまっていることはなかったのかもしれないと、この日の夜は全く風がなかったので、容易に排気ガスを吸い込んでしまったのかと思う。

いずれにしてもあまりいい話はではないなと。

防護策として

一般的にキャンピングカーのFFヒーターの排ガスを車内に送り込んでしまい、一酸化炭素中毒になることはない。

私のような事例は例外だと思うけど、塩カルを沢山蒔く北海道を走るかたなら、同じようなことが起きないとは言えない。

もう起こらないとは思う。

起こるとしたら排気管を積もった雪が塞いでしまうことくらいか。

念のために一酸化炭素濃度測定器を置いておくことにした。一酸化炭素センサー
ちょうどAmazonのブラックフライデーなので購入し、設置しました。

まとめ

北海道の冬。色々と危ない面もあるので、キャンピングカーは乗らない方が良いのかもしれませんが、なんと言っても暖める方が得意なキャンピングカーです。

乗らない手はありません。

帰ってきたらすぐに洗車をすれば良いのでしょうけど、現実的には難しいです。

今からでは無駄かと思いつつ、シャーシブラックを塗って、さび対策を入れました。

12年も乗るとさすがに経年劣化をしてきていて、つらいところもありますが
愛着イッパイで、これからも乗り続けたいので、整備しつつ大切に乗っていこうと思います。

私と同じような目に遭う方は少ないと思いますが、「起きないわけではない」ので
気をつけてくださいませ。

ソイじゃ皆さん安全で楽しいキャンピングカーライフを!