北海道の宿命。

それは本州と陸続きになっていないこと。

だから車で行くには、どうしてもフェリーを使わないとならない。

この当たり前のことが、なにげにつらいのです。天候のことや帰りたいとなってもすぐに帰れないなど、いろいろ考えるとフェリーに乗るにはとても抵抗があります。

それでも機会があって、小樽から新潟などの長距離フェリーに乗ることがあったので、その様子などをまとめておこうと思いました。

初めての長距離フェリー航路

4時間を超えるフェリーには乗ったことがない我が家。

北海道の南、函館近隣に住む我が家では、函館から乗船するのが普通で
便数もとても多くて、手軽。

 

 

 

北海道から西日本方面への長距離フェリーとしては、
①小樽~新潟 新日本海フェリー 17:00~翌日9:15着
②小樽~京都舞鶴 新日本海フェリー 23:30~翌日21:15着
③苫小牧~福井敦賀 新日本海フェリー 23:30~翌日20:30着
④苫小牧~仙台~名古屋 太平洋フェリー 19:00~翌々日10:30着
くらいかなと思います。

青森からチンタラチンタラ行っていたら、あまり遠くに行けないと、小樽~
新潟の新日本海フェリーに乗船することを決めました。

長距離フェリー12

 

https://www.best1cruise.com/B/SNF/

 

これだと夕方から乗って、翌朝には到着。

初めてにしてはこれがよさげと、食いつきました。日本海のほうが荒れないという意外性もありました。

また何度も北海道までフェリーを利用されている「まろぱぱさん」にも相談させて頂いての決定となりました。

 

<予約内容>
・出港日   2025年04月15日
・予約便   小樽港発(17時00分)→ 新潟港着(04月16日09時15分)
・人数    大人 2 名 小人 0 名 幼児 0 名 乳児 0 名
・客室 ステートAツイン:アウトサイド(個室/定員2名) 1 室
・車両 乗用車6m未満 1 台
・合計金額  58,100 円

便さえ決まれば、荷物を積み込んでの出発となりました!長距離フェリー10

2回目の長距離フェリー

帰りについてはさらに長時間になった。
コースの関係で乗船が敦賀になり、乗船時間は20時間以上で、ちょっとこれはしんどいかと。長距離フェリー7

また、夜中に乗って、夜に下船となるからもうこの後は走る気にはならなそうだ。

実際に自宅に着くのは翌日になる。
きついとは思いつつも、これしかないので致し方なく。

・出港日   2025年06月14日
・予約便   敦賀港発(23時55分)→ 苫小牧東港着(06月15日20時30分)
・人数    大人 2 名 小人 0 名 幼児 0 名 乳児 0 名
・客室 ステートAツイン インサイド(個室/定員2名) 1 室
・車両 乗用車6m未満 1 台
・割引 企)夏旅GOGO割(15%OFF) 2 名 企)夏旅GOGO割(15%OFF) 1 台
・合計金額  69,190 円

キャンピングカーの取り扱い

車の長さにより高額となっていくのは有名な話だが、結構高いね。

本体は5m弱なのだが車検証には5m越となっていた。
ラダーが出っ張る分で5m10cm。

不正はしたくないので、この長さで予約を入れた。

キャンピングカーの大きさに思う、5m未満という選択我が家のセレンゲティは5m未満なのですが、この長さが短いかちょうど良いかというお話。 他に乗ったことがないので、比較対象がないのだ...

 

扱いとしては普通乗用車の扱いとなったので助かった。

船酔い止めは必須

船酔い対策は必須と、もうこれに頼るしかないと思った。
乗船するちょっと前に、夫婦で内服して大事を取る。

乗船後、船長から新潟は「大時化」とのアナウンスが入り、一気に不安になりました。

でもこんなときは早めに寝てしまうのが得策と眠りにつきました。

新潟が近づく4時頃に船の揺れもひどくなってきた。

それでも酔い止めの効果か、プラセボか、船酔いすることはなく、下船が出来た。

考えてみれば、船の進行方向に対し、横向きに寝るわけだが
横揺れには真ん中のほうが窓側より揺れないことになる。

自分は外の景色を見たいと、窓側の部屋を取ったが、次回は考えたい所だ。

乗船とフェリーでの過ごし方

60分前には乗船手続きを済ませて待機していないとならないので
上船を待っている感は強いが、さすがにキャンピングカーだけあって
それは問題無し。

テレビを見たり、乗船準備のものを揃えたりと時間を潰す。

乗船案内が来て、運転手の自分だけが乗って車の積み込みをする。

新日本海フェリーは同乗者は乗っていけないので、歩いて乗船となる。長距離フェリー6

以外にこれが不安で、後で忘れ物を車に取りに来れないので、持ち込むものをあらかじめ用意しておかないと焦りの元となる。

下船のときは同乗者も一緒に車に乗り込んで行ける。

先に乗船を済ませた妻と部屋で合流。なかなか綺麗でイイ部屋でありがたい。
津軽海峡フェリーのようにごろ寝ではないので、実にカイテキ。

ロビーも綺麗でホテルのようですね。長距離フェリー3 長距離フェリー4

船内を軽く散策した後に、入浴をする。大浴場と露天風呂がついているので実に気持ちがいい。長距離フェリー8
早い時間だと、船の揺れもほとんど無いのでストレス無く、入浴を済ますことが出来る。

みんな考えていることは同じなようで、結構な混み合いだった。

入浴後は食事を取って、夜でもあるのでほとんど部屋の中にいたし、まず夜は眠ることにした。

映画なども上映されていて、利用させてもらった。
フィットネスもあるので体躯しのぎにはいい感じだった。長距離フェリー5

ネット環境は陸に近づかないとつながらないので、厳しい。

部屋へ持ち込みするもの

航行が始まると車両には戻れないので忘れ物は最小限にしたい。
お風呂道具、空腹を満たすもの、貴重品、スマホ、暇つぶしグッズなどが必要かと。

料金含めて陸路との比較

実際どうなんだろうか。
概算ではあるけど、比較表を載せてみた。

長距離フェリー11

それなりにするフェリー代からみて
高速料金やガソリン代、道中の楽しさなどを考えると微妙なところ。

行きたい場所へのショートカットと考えるのであれば、確かにフェリーはありがたい。

「どこでもドア」とまで言えないが、下船したらもう関西あたりまで行っている。
運転をしなくても遠くまで進めてくれているのは、本当にありがたいことだと乗船してみて実感しました。

あと我が家の位置との兼ね合い。
小樽、苫小牧まで行くにはそれだけで3~4時間は走らなければならない。

道央地区の方だと、考えることなく小樽、苫小牧からの乗船となるでしょう。

津軽海峡フェリーだと片道17800円ほどなのでで4時間でつくとなると、とても迷う選択でした。

今後の計画を考える上で

全国一周と言うが何を持って一周というかもあるが、時期に合わせた旅が理想とされる。
62日間の旅もしてみたが、1ヶ月くらいでズラしてくるのも良いかと思いました。

いずれにしても経費がかかるのは仕方なさもあるなか、フェリー代の下敷きになってはいないかと気になってしまうところです。

キャンピングカーの特性から、狭い道には行けないから、場所によってはツアーもありなのかもと思い始めた自分もいます。

まとめ

初めて乗っ長距離フェリーでしたが恐れていたほど船は揺れず、カイテキ。
船の旅も確かに面白いと思えました。長距離フェリー9

津軽海峡フェリーと違ってごろ寝ではないので、ホテルにいる感じがするのも助かりました。
ただ航路が長い分、料金もそれなりになっていくので、あまり短い期間だと「高い」という気持ちが強くなってしまいますね。