実は作業台の改造も2台目。以前のはこんな感じです
ベンチドックタイプのものです。
とても使いやすくて気に入っていますが、以前からTスロットのタイプには
憧れていて、どうしても作ってみたい。
カンタンにクランプの位置決めが出来ることと、ジグを作って行きやすいのが魅力的です。
完成したのはこれです
今までの作業台とテーブルソーと同じ高さで使いやすくしています。手前の作業台がそうです
大きさ 横72センチ 縦47センチ
レールの間隔 12.4センチ
レールは4本設置しました
早速、製作していきます
使用した部材は15ミリのMDFと12ミリの構造用合板を使用しました。
MDFは表面が平らでつるつるしていて、作業性がいいのですが
Tスロットを固定するのに苦慮しそうです。
あえてMDFの下に構造用合板を貼り付けることで、強くレールを固定することが可能になります。
ほぼほぼ同じ大きさの材料をタイトボンド3で貼り付け圧着します。
十分に接着されたら、大きさを揃えるために切断をします。天板に傷をつけたくないのでウラにして切りました。
19.1ミリのトップベアリングビットをルーターの取り付けて、ガイドの沿ってTスロット用の溝を掘っていきます。
作業が大きいのでプランジベースをつけたルーターで切削。
未だに健在なポーターケーブルさんです。
4本の溝を掘って、Tスロットレールを埋め込みます。
ネジで固定しますが、下の構造用合板が貼ってあるのでしっかりと固定されます。
市販の万能作業台に取りつけるために、脚をつけていきます。
脚と言っても、2×4材を利用するだけです。
この様子は前回の作業台製作のページを見てください。

試しにおいてみます
テストで作った治具を使ってみます。
期待通りの効果でウレしくなります。
固定用治具の製作と収納も考える
治具作りはルーターテーブルで
手元にあったのがインチ規格のネジ。
木工diyを始めた頃は日本では大工さんの工具が主体で、DIYのものは個人輸入することが多かったのです。
アメリカのネジはインチ規格のネジ
なにげに、インチねじが余ってるので活用していきます。
ルーターに1/4インチのスパイラルストレートビットをつけて
部材の途中から細長い穴を彫り込んでいきます。
問題はルーターワークがとても怖いこと。
そんなに危ない作業では無いと思うけど
やっぱり怖いので慎重です。
ノブも自作します。
ボール盤でナットが収まるように彫り込ます。
瞬間接着剤を少しだけ部材の中に入れてナットを納めます。小さいのでボルトをつけて叩くとカンタンに入る
使い方として
このような使い方も出来るので、箱造りがカンタンになります。
細長い溝を掘ったことで、治具を縦にも横にもセットする事が出来るので、クランプのバリエーションが広がります。
収納の引き出し作り
ここのスペースにカンタンな引き出しを作ります。
この作業台に使うものを納めてしまいます。
まとめ
なんとか完成しましたが、実はこれ。木工diyを始めた頃からほしかったシステムなんです。
35年以上も暖めてしまいました。
実際に使ってみますととても使いやすくて
もっと早く作ればよかったって思わずにはいられませんでした。
作業環境を整えていくって、作業効率や安全性などがアップしていくのはわかっていても、なかなか腰が上がらなくて
中途半端なものを「まあいいかと」使ってしまいがち。
出来ることなら、早い時期から製作をしたいところですね。
皆さんもどうでしょうか
市販の万能作業台もちょっと手を加えることでずいぶんと使いやすくなるのでお勧めですよ。
Tスロットレール