我が家のセレンゲティは、ダイネットにおいてはいつもお座敷状態で、この下部分がデッドスペースになっていた。
それと、FFヒーターの吹き出し口も隠れてしまい、寒いときなどは有用な位置にあるとは言えず、何とかしたいと思っていた。
マットと板を外すとこのような状態となる。
奥の部分にFFヒーターの二個目の吹き出し口があって、暖かい空気が効果的に回らなかった。右下には、ハイエース純正のリアヒーターの吹き出し口があって対処が必要であった。ちょうど、iPhoneを置いているところがそれに当たる。椅子の板をとって、内部から通風口をふさぎ、冷蔵庫側に一方だけにした。
引き出しをつくって行きます
さっそく、デッドスペースの有効利用を狙って行動を起こす。
汚い、汚いコンパネを使っていく。
捨てるのももったいないし・・・
テーブルソーで切り出して行く。キャンピングカーに載せるものにおいて、軽量化も念頭に入れる必要があると思うので、集成材で作るといった構造は避けた。
側板をはじめとした基本となる構造部材が完成した。
全ての構造部材は、ビスケットで接合して完成までの時間短縮をした
汚い、汚いコンパネはカーキー色で塗装をして、少しでも周りと統一を図れるようにしてみた。写真とは違ってもう少し茶色がかっている。
ダイネット下のデッドスペースを大きな引き出しにしてしまおうというのがメインの計画。
3段レールを入れて引きしろを大きくしてみた。
構造部材は全て、フレーム構造として、軽量化を狙う
引き出しが全て、前に出てくるので奥に入れたものを探すのも容易であり、引き出し加重30㎏OKは頼もしい
部材をくみ上げて、設置してみる。
左側のスペースはヒーターの配管が収まる。
当然、今回のユニットの固定はしないので、いつでも撤去可能であり、必要時の展開も容易である(ユニットを別に置く場所を考える必要があるが)
滅多にないと思うが・・・・
吹き出し口には、風量調節可能なダクト口を取り付けた
暖房の快適化をする
アルミダクトホースを固定して、暖房の快適化を図っていく。
ホースの固定は紙バンドを使ってみた。
きれいに収まった。
あとは板を戻し、ジョイントマットを敷き直して、マットを合わせて終了。
マグネットキャッチをつける
走行中の開き止めにマグネットキャッチを付けておく。
これだけで十分。
引き出すとこのようにべろ~~んと出てきてくれて、使いやすさも満足!底板はあえて通気性と余剰暖房熱を利用して、引き出し内部が暖かくなることを期待して、有孔ベニアを利用した。
このように仕上がりました!
実際にこのような状態になってから、車中泊に行って来ました。最高でした!
北海道ではまだちょっと寒くて、FF暖房は必須。早速暖房効率に差が出ました。以前はダイネットしたから何となく間接的に暖まってきたところが、ここまで前に来ると、ダイレクトに暖かい。
部屋全体も暖かくなるものを早く、何となく、エントランスドア周辺が寒い感じがある中、この位置の吹き出し口はとても助かるものとなった。
対面式にすることはほとんど無い(だって付属のテーブルは積んでいません)ので、いかにお座敷状態で快適に、素早く目的を達成できるかを考えるとこの方法は、我が家においてはベスト環境であると言えた。
風量調節は常設2段ベッドのほうにはついていないので、ここを開けていると1対1であるけど、ここをしめるとベッドのほうだけが100%暖房に切り替わる。簡単に調節ができることはありがたい。
大型引き出しには日帰り入浴行く際のバスタオルや着替えを入れている。余剰暖房に助けられ、タオルがほわっと暖かいのである。
が~~っと引き出して、さ~~っとしまえるこの大型引き出しは使ってみて気持ちが良い。引き出しレールのおかげである。
DIYはまだまだ続くが、今回の快適は我が家においてはとてもポイントの高いものとなり、実際の車中泊でも家族からの反応も良くて、やってみて良かったと思っている。
2015/3/2完成 2015.4.7Up