木工DIYはとても楽しい。今は木工DIYブームが再来していると思う私。
私もすごく木工DIYが楽しくて、のめり込むように知識を集め、道具を集め、作品を作って来ました。
それが現在も飽きずに続いているので、本当におすすめの趣味であると確信しています。
しかしながら
危ないことがないわけではないので、ちょっと注意喚起を含めて載せてみます。
トリマー(ルーター)編。超高速で回っていることを忘れている
こんなに作品をグレードアップしてくれる電動工具はない!と思えるほど魅力的なトリマー
その大きいのがルーターということになるのだが。
最初購入するのは、トリマーからになると思います。
ちょっと危険な思いもしたことがあるので載せておきます。
念頭に置いておいた方が良いのはこの3点
①2~3万回転で回っていて、モーターの力も強力である
②切る能力は小さいので無理は禁物
③トリマーにはブレーキは付いていない
この写真を見て欲しい
これはストレート治具を使って作業した際に、作業台にかぶらないように設置したつもりの材料が実はそうではなかった。
あるタイミングから作業台もろとも切削をしてしまった。
当然無理な切削を強いられたトリマーは、ものすごい衝撃とともに跳ね返された。
その衝撃を保持することが出来ず、トリマーは跳ね飛ばされて、床で回転を続けた。
私は一体何が起こったかわからなかった。
そしてわなわなと震えて、もし自分にあたっていたらと、恐怖心がどんどんと上っていった。
これも最近といえば最近起きたこと。
十分といえば十分にトリマーの特性はわかっていたつもりだった。
床に転がったトリマーを拾い上げたが、回転は続けたままだ。
もしどこかにあたっていたら、二次的なことも起きていたと思うとぞっとする。
そうです
「トリマーは何があっても止まらない、手から離れても回り続ける」
教訓です。
切りくずを馬鹿にしてはいけない
ルータートリマーを購入するときに、気になるのは「ゴミ」「音」の問題であると思います。
確かにそうですね。
私はゴミ、切りくずで危険な思いをしたことがあるので載せておきます。
甲高い音とともに切削を始めるトリマー。
すごく良い結果を期待通りにしてくれるから、もうもう楽しくて楽しくて。
チョットくらい出る切りくずは「我慢」じゃと。
そしたら
この切りくずが「目」に入りやがった。
結構勢いよく飛んでくるから、目をしかめてやっていたんですけどね。
それも短時間だったので。
すっかりとコントロールを失いました。目が痛くて。
これ危ないですよ♪
目をつぶったときもトリマーは回っていますからね(笑)
ちゃんと防塵めがねをしましょう
これ教訓です。
それ以来私は、どんな作業を始めるときでも防塵めがねをしています。
マルノコ編。ユーザーが多いから安全と勘違い
ホームセンターを回ると、木工DIYの一押しの電動工具として売られていますよね。
これを買わずして木工DIYはあり得ないくらいの勢いで。
私もその勢いに乗って買ってしまいました。
でも最近は、スライドマルノコを買ってから「まず使うことがない」です。
だって危ないもの!
でもね
大きい板から切り出さないとイケない時があるのです。
棚板を切り出したいときなどね。
板を浮かせてマルノコで床を切らないように材料をあげます。
この上げ方が悪いと、材料がマルノコを挟んでしまうのです。
切り始めは良いのですが、切り進んでいくと切り落とされる材料がV字となり、マルノコの回転が押さえ込まれていきます。
すると逃げ場を失ったマルノコは、急激に浮き上がり自分に向かってきます。
これがキックバックですね。
なれていると、感覚的に抵抗がかかっている、キックバックが起きそうな感じはわかりますが最初はよくわかりません。
キックバックを起こす時って、結構丸鋸を持つ手にも力が入っていることが多くて、グリップも強く握りがちでスイッチもしっかりONです。
反動で戻ってきたマルノコは「回転状態」です。
それが自分にあたったら、「切れます」。一瞬で。
どこが切れるかはわかりません。
怖くないですか?
私はそれでスライドマルノコを採用しました。
そしてどうしてもマルノコを使用しなければならないときは、50ミリのスタイロフォームの上に材を置き、切断をしています。
「スタイロフォームを安全のために使おう」
これ教訓です。
テーブルソー編。鋸が固定されているから安全と勘違い
はーい。これなら安全ですよね?Kantanさん。
だって鋸歯が固定されてますし、広いテーブル面で材料が安定してますから。と。
いえいえそうでもありません♪
材料が飛んで戻ってくることがあります。
マルノコみたいに、回転した鋸歯が戻ってくることは無いですけど、材料がキックバックで戻ってくることも結構怖いです♪
問題は「縦引き」の時。
材料を挽き割って、好みの幅の板を作りたいときなのです。
鋸歯とフェンスという好みの幅に合わせたガイドとの間で起きます。
きちんと材料を送ってあげることが大切で、的確なプッシャーをそばに置いておくことがモチロン大切です。
材料の変形が強いと、切り進んでいくうちに材が真ん中に戻ろうとするので、鋸歯を挟み込もうとします。
通常、「割刃」をおいているので大丈夫なのですが、あまりに変形が強いと「ぐいっ」と戻ってきます。
テーブルソーのおけるキックバックは、ソーカバーの構造にも寄ります。
キックバックの際は、一度材料が浮き上がってから戻ってくるので、浮き上がりがソーカバーによって押さえ込まれているのであれば、発生の頻度は少なくなります。
私はtritonのソーカバーを流用していますが、効果が出ていると感じています。
どうしたら材料が戻ってくるのかがわかると防げるのですが、わかりにくいときもあります。
手道具編。電気じゃないからと侮ってはいけない
締め付ける手道具はあまり怪我をすることは無いと思います。
しかしながら、刃物はやはり危険を伴います。
カッター、のみ、カンナなどがそれにあたると思います。
基本は手を怪我しないこと。
そして材料の固定をきちんとすること
力のかかっている前方に手を置かないといったところでしょうか。
スライドマルノコ編。危なくないように見えてしまう
マルノコが怖いから、スライドマルノコを採用したと書きました。
しかし、全く安全なわけではありません。少なからず注意は必要ですね。
マルノコに比べると危険率は低いですが、変形の強い材料を切ろうとすると危ないです。
以前、材の固定が甘くて、スライドマルノコが跳ね返されたことがあります。
鋸が固定されているので、怪我には至りませんでした。
でもこういう衝撃って、ビックリしてしまうのでさらなる怪我とかに発展してしまうときがあるので注意が必要です。
多少変形が強くても、大丈夫そうだ、もったいないから使ってしまいたいとか思いはあるかと思います。
すごく気持ちはわかりますけど、無理は禁物です。
完全に安全なわけではないと認識する必要があります。
小さい部材のカットは要注意です。治具の工夫をされた方が良いですね。
トリマーテーブル編。本体が固定されているから安全と勘違い
トリマーテーブルを自作されるかたが多いですね。
とても簡単ですし、作品作りにも大いに役立つので、必須アイテムであると私は思います。
トリマー自体(私はルーター)が固定されているので安心感はあります。
タダこれも怖い思いをしていますので、チョットだけ載せておきます。
切り始めと、切り終わりが怖いンですよね。
割と大きめなビットを使うことが多いので、衝撃に注意が必要で
材が持って行かれ、手が刃に近づくことがあります。
高回転で回っているところに、材料を接触させて切り始めていくわけで、当然、反発で材料が跳ねのけられそうなります。
私は何度かそれを経験していて、ルーターテーブルがいやになったときがありました。
安全に使うためには
プッシュブロックやフェザーボードを使い、不必要に刃先に手が行かない工夫が必要です。
フェザーボードを最初にそろえた方が良いですが、自分でも作れるのでトライしたことがあります。
そのときに思いました。
これについては買った方が早いと。
自分で作って怪我をしそうになったので。
本当にそう思います。
すぐにスイッチが切れる工夫も大事ですね。
今は、「触るとすぐにオフになる」、配電盤用のブレーカーをスイッチ代わりにしていますがすごく良いですね。
ドリルドライバーインパクト編。こんなもんで怪我する人いるの?いますよ!
ナメって(ネジの頭でビットがずれてしまうこと)、左手にビットが直撃。これ、何度かしてしまいます。
焦ってるときは特に。
痛いんですよね。
最初からぐぃ~~ンと勢いよく回すと良く左手を直撃します。
それと固定が甘くて材料が回り出す。
怪我には至らないことが多いですが、「アリャアリャ」と、焦ってしまいますよ♪
端材を踏んづけて転倒
時間が無くなって焦ってくると起きがち。
躓くだけなら良いが、その後に転倒や何かにぶつかって怪我をするのは防ぎたい
立てかけた材料が倒れてきて頭を打つ
細めの角材がどんどんと増えていくDIY。置き場に困ってさしあたり壁に立てかけておく。
何かの拍子に崩れたり、奥の材料を探そうとして目や顔に角材の端がぶつかる
結構痛い。
脚立からの転落
DIYをしている人は大抵持ってらっしゃるのではないかと思う。
これには「天板に乗るな」と注意書きが書かれているけど、守っている人っていないと思う。
私は脚立が倒れて転落をしました。
スローモーションで床が近づき、すごい衝撃ともにコンクリート床で転がった。
インパクトドライバーも持っていた事も有り、衝撃を防げたのかどうなのかわからない状況。
今も打撲した左肩が元通りになっていない。
気をつけたいものです。
まとめ
木工DIYをする上で、危険となる場面は「固定の甘さ」と「これから進める作業のイメージ化が出来ていない」ことにつきると思う。
作業する右手にすごく力が入り、ぐいぐいと進める。
材料がどのように固定されているかがなおざりになり、反動で飛んできた材料で怪我をする。
私はきちんとした「作業台」と「クランプ」を積極的に進めたい。
こと手作り家具に限ることかもしれないが、ぶれない材料と作業性のアップのためには少ない投資であると考えている。どんどんと道具を増やして、複雑な作業を早く、正確にしていきたい衝動に駆られる木工DIY。
出来ることなら先に作業環境を整えることが大切です。
まだまだあるかと思いますが、また気が付いたときに付け足していきますね。
「趣味の世界だから怪我をしてはいけない」
これ大事です