こんにちはTanisanです。木工DIY、皆さんも始めませんか?
この記事ではトリマーの機能を十分に発揮するための「治具」を紹介しています。
トリマーは単体ではまっすぐに切ることは出来ません。
材料をまっすぐに切るための治具が必要で、それをガイドにして作業をすることが安全で正確な作業を安定して行うことが出来ます。
また材料の途中から溝を切るための治具も必要で、私もとても多く使用しているものです。
早速、「その2種の治具」を紹介していきましょう!
まずはストレート治具がないと始まらないトリマーワーク
治具もいろいろとある中でトリマーを買ったら、まず最初に作った方がいい治具はズバリ、「ストレート治具」でしょう。
簡単にできてしまうので、早速作ってみましょう。
材料はたった、これだけです
1)直角が出ている角材。アルミ角材でもOK。長さは使いたい材の長さに準じて用意
2)1)の角材よりちょっと短めの6.5ミリ厚のベニヤ板。幅は20センチくらいで。
3)両面テープ
4)木ネジ数個
そして作り方です
ストレート治具の作り方
①治具は使用するトリマーとビット専用となるのでよく使うビットを決めておく。自分は6.5軸のスパイラルストレートビットが切れ味が良いので専用のストレート治具を製作しています。
②角材のウラに両面テープを貼って、ビットからベースの距離より少しだけ内側に寄せた形で角材を取り付ける
③ベニヤ板をウラから木ネジで固定する(表面に出ないように深めにネジを入れ込む)
④作業台に治具を固定して、トリマーで余っている部分を切り取ってしまう
これであっという間に製作終了です。
わかりやすいように切削方向と本体名、ビット名を書いておくと良いですね。
使い方はとても簡単です
切り込んでいきたいところに治具の端を合わせて、切り込めばそのラインに沿って切削が出来ます。その際、材と治具の固定が必要となります。
トリマー直線切りジグを使用するにあたって、ビットからベースプレートの距離が微妙に違うトリマーも存在します。製作の際に注意が必要です。
私の使っているリョービのTRE-55はとても精度がいいので大丈夫です。以前、TRE-60Vを買ったのですが、トリマーベースの精度が悪くてだめでした。
リョービのTRE-55は細い本体で握りやすく、ソフトスタートが恐怖心を和らげてくれます。
ラックピニオンで刃の出具合も簡単に調整ができるのもウレしいですね。
私のおすすめです。
材料の途中から正確に掘り始めるトリマー治具
こういった作業が必要となるときがたくさんあります。
割と長い距離で、深さも均一に正確に溝を仕上げたいとき
引き出しの底板を入れる溝とか
フレームを作りたいとき
飾りとして数本入れたいとき
など用途はたくさんですね。
ストレート治具だけでもやれないことないのですが、これだけだと堀り始めと堀り終わりがよくわからないときがあるのです。
それもこの「十字ストップ治具」を使用すると安心して作業を進めることが出来ます。
十字ストップ治具の材料
①ストレート治具で使用した6.5ミリ厚のベニヤ板
②両面テープ。木工ボンドなど
これのみです
十字ストップ治具の作り方
これまた簡単です。
30mmほどに切り出した2枚のベニヤ板を十文字に接着します。
この際、きちんと直角で交わるように接着して、クランプなどで圧着をする。
トリマーがあたる部分まで寄せて、はみ出た分をトリマーで切り落としてしまいます。全ての面にやりましょう。
簡単です。一度に2個使うことが多いので、2個作っておきましょう。
十字ストップ治具の使い方
先に作ったストレート治具に組み合わせて使用します。
治具に両面テープを貼り付けて、部材の切り始めと切り終わりにそれぞれセットします。切り終わりの部分の写真です。同様に切り始めの位置にも貼り付けます。
この位置にトリマーを仮に置き、刃先を浮かせて電源を入れます。
回転が整ったら、トリマーを水平に戻して切り込みを始めて行きます。
ゆっくりとトリマーを進めて、向こうの十字ストップ治具にあたるまでトリマーを進めるときちんとした切り込みができます。
一回に切り込める深さはビットの半分量が適正ですので、6.5ミリビットだと、3ミリ程度です。
刃先を徐々に出して、切り込みを繰り返して希望の深さにしてください。
写真撮影の関係で、実際の切り込みはしていませんが、使い方はわかって頂けると思います。
基本的なトリマーの知識を習得する為に
トリマーはとても魅力的で、「あると無い」とでは木工DIYの完成度にも大きく差が出る電動工具です。
しかし、回転数も早く、最近のモーターは力も強いので操作を間違うと危険な目に会うことがあります♪
本体の下に刃が出ていることで、刃先が見えないのでなんとなく恐怖心も少なくなりがちですが、私も危険な目に遭っていますので、注意が必要です。
一気に彫り込んでしまおうと、刃先をぐっと出して作業をしているとキックバックを起こし、本体がすごい勢いで戻ってきます。
また材料の固定が甘いと、トリマーのモーターの力に負けて、材料が飛んできます。しっかりとした作業台とクランプは必須ですよ。
木工DIYは趣味ですることですから、安全に作業と続けることが大前提です。
まだ始めたばかりの時は、危険の予知ができにくいので基本的な知識をきちんと持つことがとても大事です♪
基本的な知識と操作方法を一通りつかんでおくためのおすすめの本を紹介しておきますね。
私はこの本の第一版を食い入るように見ていた記憶があります。そして今もバイブルとして今も読んでいます。
まとめ
治具は切り込みに正確さを与えてくれるものですが、実際はそれ以上に安全性も提供してくれます。
一回一回、切り込み位置を合わせる、寸法を合わせる、材料を固定するといった一連の木工DIY作業。
これが繰り返されるときに「事故」が起きやすいです。
同じ作業を何度も何度もしているうちに、注意も散漫となり徐々に手を抜くようになります。
この繰り返しの作業を簡単に、早く、安全に、そして正確にしてくれるのが治具です。
とても作ることが面倒なものもあり、さっさと作業に移りたいと思う心をぐっと抑えて治具を作った方が結果的に近道になることが多いです。
トリマーは危険な工具という印象を強く持って、まず先にこの2種の治具、「ストレート治具」「十字ストップ治具」を作りましょう。
きっといい作業を約束してくれますよ♪