この本棚は2004年に作った物ですから、もうかれこれ15年も経っています。DIYでいろいろと自分の家で使う家具を作っていますが、自作家具が有るってとても幸せを感じてしまう。
年数こそ経っているけど、今でも愛着が一杯です。製作の様子を以前のホームペーに紹介していたのですが、自分の記録にもなるので再編集の上アップしていきます。
本棚の製作を始めました!
子供の雑誌が増えてきたので本棚を作ることになりました。いつも3枚図面からスタートです。幅、高さ、奥行きだけを書いた物からどんな感じに組み上がるかを書いていきます。
基本の構造がイメージできたら、部材を揃えていきます。ウッドデッキを作った関係で2×6材が沢山有るのでそれを利用していこうと考えた。バンドソーを使って安全に挽き割りを行う。
基本的にバンドソーは「挽き割りマシーン」ですから
安全に挽き割りができる。円形の簡易フェンスを利用して挽き割っていく。
これだと鋸歯の癖(ドリフト)もあまり気にすることもなくスイスイ。
どっちみちカンナで厚みを揃え、木肌も綺麗にしないといけないのであくまで、安全に挽き割りができれば目的は達成する。
ひとまず基本構造部材が完成した。
本が横から飛び出てしまっては本棚にはならない
角材ばかりで本棚を作ってみても、窓のように空いたところはどうしようか。
なんとかしないと本が外に出てきてしまう。これじゃ本棚にならん。
シナベニヤを枠の中にはめ込んでしまうのが一番簡単なのかもしれないけど、ほぞとの関係を考えると、きちんと溝を掘りきれるだろうかと自信をなくしてしまった。
このことがわかり、設計変更となった。
本が飛び出ないように「ほぞ加工」をする
角材で作る枠組みに、薄目の板で「すのこ状」に組んでいくことにした。でも、板の枚数を計算すると24枚にもなり、それに対してほぞ取りとほぞ穴加工をしないといけないわけで、長期戦になることがこの時点で決まった。
当時はまだ、スライドマルノコを持っていなかったので、テーブルソーBT3100で木口をそろえてと。。。
板が210×45×8ミリと短くて細いので、自作プッシャーを添えて寸法通りに切り出す。
やっと24枚を切り終え、さらにはめ込むほぞを作る。さすがに飽きてくる。
でも気を抜くと危ないので用心を重ねて。これにもBT3100は見事に答えて
くれた(o^^o) 頼もしい♪一発でキレイに決まってう~ん。満足!
子供が使う関係とあとから面がとれなくなるので組み立て前に3ミリの丸面で面をとる。
この写真は撮影用にモーターを止めていますが通常は左手で部材を支えます。
トリマーをマキタ3707FCに新調した時期だったので、ルーターテーブルをあえて使わずにトリマーを使って、4面に丸面をあてて、手触りを優しくします。
マキタ3707FCはすでに売却済み。現在はリョービTRE-55使用中。TRE-60Vを一度買ったが、ベースが不正確な作りなので返品しTRE-55に交換したので2台体制となっています。
安定したトリマー送りが出来るように横に添え木としてベニヤを固定しています。
コレがあるだけでとても材が安定してくれました。
24枚を4角すべてにトリミングをしましたがやっぱりいいですね。前のトリマー(マキタ3701)だったらきっと腕上がりですね(笑)
ほぞ組をしていきます
横板の仮組が終わりました。
2組で24枚の「ほぞ組」が終えて、「ふ~~っ」とため息のあと、うれしくて「ニマッ」としてしまいました。
一枚でも位置があっていないともう入らなくて、あわせてるうちに
違うところがはずれたりと半ばイライラながらの組み立てでした(^^ゞ
あ~疲れた。。。
裏板の入る溝を切る
後ろに入るシナベニヤを滑り込ませる溝を4㎜の横溝ビットで掘っていきます。
作業台に側板部分本体を固定しないといけませんが、私の作業台は自作です。
手前に垂直に部材を固定出来るように「板」が取り付けられてるのでこういう場合、
便利です(^^ゞ
横溝ビットは一気に溝を切ってくれて、正確な作業ができるので持っていても良いビットですね。真ん中の「コロ」の部分を変えることによって、溝の深さを変えることができます。
棚板の切り出し
あまり使いたくないけど丸鋸を使用します。
大きな板からの切り出しはどうしても避けられないのですが、この丸鋸。どこのホームセンターでもDIYの必須工具みたいに売っていますが、私は怖くて「使用は最小限」にしています。
棚板となる部分ですので、リップフェンスを使って同じ幅に揃えます。写真は後ろ側から撮影した物です。
本体の組み立て
棚板をビスケットジョインターで組み上げて一気に組み立てします。
あとはパワープレスクランプで固定し木工ボンドが乾くまで待ちます。以前使用していた車庫改造工房が懐かしい♪
本棚にアクセントつける
本棚の一番上は落下防止と本体のアクセントとして重要な部分になる。このデザインで本体の様相がずいぶんと変わってしまうので、ちょっと悩んだところだった。
いろいろと考えたけど、お得意の丸棒を使ってみてることにした。
まずは丸棒を切り出すが、当時、スライドマルノコを持っていなかったのでテーブルソーで切り出して行く。このくらいのことならあえて、電動工具を使うこともなかろうと思うが♪
10㎜のラミン棒を切断してるところ。簡易的に定尺ストッパーを取り付けて
ジャンジャン切っていきます。7センチの物を18本切り出しました。
丸棒受けを作っていきます。等間隔に垂直にぶれずに穴を開けるとなると、最低でもボール盤は必要ですね。
今使ってるボール盤はHCものでなんとも芯ブレをしてるみたい。
やっぱり安い物は×××ですね~。
わたくしお気に入りの角ノミBS15Y はボール盤にもなります。角ノミの部品を取り外すと簡単にモードチェンジです。(ボール盤と言うよりドリルスタンド?)なんと言っても、位置合わせが楽で綺麗に動く、スライドテーブルが魅力です。
角ノミにスーパービットを付けて17個の穴をあけていく。
組み上げるとこのようになります。
本棚の脚の部分を作る
本棚も地べたから少し高くしてあげるだけで床からあがるゴミが下の棚に入らなくて良いですね。脚をつけるとちょっとオシャレかも。わずかですが♪
とかく一番下の段は重たい物が入りがちなので補強しました。
脚の様子です。
真ん中を少し取ってあげるとあまりグラつかなくなると聞いたのでやってみました。
見た目にもいい感じでなんだかうれしいですね(笑)
完成しました
DIYでもっと簡単にできる本棚を作ろうと材料の切り出しをしたつもりが、なんだか本体が重くなりそうなのと、材料費がかさみそうで今回もフレームにした。
あれま。まだ家にウッドデッキがあった頃ですよ。懐かしい♪
その分、作業工程が増え製作期間が長くかかってしまった。
おかげで材料費は3000円程度と安くできた。
製作日数は5日間。
できあがってみると、板物でない関係か圧迫感もなくて良かった。
シンプルな感じに仕上がり、自分としては気に入っています。
子どもの反応で舞い上がる
以前から家にあった糸鋸細工の物をちょっとアクセントに付けてみました。
家においてみて、「できたよ!」と言ったときにとても喜んでくれたことが思い起こされます。
うまい下手は関係なく、世界に一つだけの「オーダー家具。一点物」ですから、出来上がったあとからも、製作中に苦労したこと、うまくいってうれしかったことなどなど、思い出すことあって楽しみをたくさんくれますよ。
DIY。木工。自作家具。
魅力が一杯です。皆さんも作ってみませんか?
楽しく木工diyをするにも道具が大切
いくらDIYであっても、綺麗にそしてきちんとした形になってくれないと「心が折れて」しまいますヨネ。
ヤッパリそれを大きく助けてくれるのは電動工具たちです。必要にあわせて購入を進められると良いですよ。
ベルトディスクサンダー
スライドマルノコ
ソーガイド
スケールストッパー
スコヤ
コーナークランプ
クイックグリップバークランプミニ 150mm