DIY歴35年のTanisanですが、ビスケットジョインターについて書いてみたい。
私は簡単にできたり、長期戦にならないDIYが好きなので、電動工具には本当に感謝しています。
自分で好きな家具を作りたいと思うとき、どうやって綺麗に組み立てていくかも重要なポイントになりますよね。
ビスでギュンギュンギュンって組んでしまうのが一番簡単ですけど、ヤッパリ見栄えはあまりよろしくない。
そんなとき、ビスケットジョインターは大きな力を発揮してくれますから、おすすめですよ!
この記事では、ビスケットジョインターの魅力と広い板の作り方、そして注意点を紹介します。
ビスケットジョインターで出来ること
ビスケットジョインターは実はいろいろな呼び方がありますね。
ビスケットジョインター、ビスケットジョイナー、 ビスケットジョイントカッター、ジョイントカッタなどなど。
どれも一緒です。私はビスケットジョインターという言葉を使って書いていきますね。
さてさて
ビスケットジョインターで何が出来るのか
それは綺麗に接合が出来ることです。そして強度もそこそこですし、ビスなどを一本も使わずに強度のある棚などを簡単に作っていくことが出来る優れものです。
その特長を活かして大きな板を作って行くことが楽になります。
ビスケットジョインターで広い板を作る方法
材料の用意
広い板を作りたい材料を用意します。
その際、向かい合う板の厚さがそろっている必要があることと、表面から見て接着しあう面が直角になっている必要があります。
ビスケットを入れる位置を決める
ビスケットを入れる間隔は概ね30センチくらいとして、材料の45センチくらいしかない場合は最低2個は入れたいので調整をします。
切り込みを入れる
切り込み位置が決まったら、材料をクランプで固定します。
スイッチを入れてグイッと押しつけて、切り込みを入れます。
あっという間です。
写真は撮影のために、スイッチを握れていません。通常は黒いハンドルを握るというのがルールなのですが、ここを持つと、切り込み高さに狂いが生じやすいので、ベースをおさえるのがコツです。
ビスケットを入れる
ともに切り込みを入れたら、木工ボンドを流し込みビスケットを入れます
そのあと、ビスケットにさらに木工ボンドを塗ります。
その際にシリコンの料理バケを短く切ったものを使用すると、手を汚すことなく綺麗に塗れます。
100円ショップで簡単に手に入れることが出来るので、おすすめです。
クランプで固定する
接着したい板どうしを合わせて、クランプで圧着します。
クランプはいろいろありますが、私は今、ユニクランプを使用していますが、ない場合はひもなどを利用する方法もありますが締め付け強度にも問題が残るので、あまりおすすめは出来ません。
目違いを綺麗にする
いくら綺麗に厚さを揃え、接着面が直角が出ていたにしても、若干のずれなどが生じてしまう時があります。
そのときはカンナでその出っ張った部分を、削ってしまうのが良いです。
でも
カンナって、結構難しくて、木の目が合っていないと綺麗に仕上げることが難しいです。
最近では、サンダーで削ってしまっています。これが一番綺麗に仕上がります。
DIYで必要な電動工具だろうか
まだDIYを始めたばかりならば、そこまでは必要は無いと思う。
でもだんだんと大きなものをつくって行くとなると、あると無いとでは全然違う。
徐々に広い板が必要となり、シナランバーや針葉樹合板などで棚板を作る事に満足がいかなくなってきたら、
とても欲しくなる道具であると思う。
出来ることなら棚の側板と同じ素材で作りたいと思うのは、普通の流れであって、広い板を作ることが切望されてくる。
芋はぎという方法で、ただ木工ボンドを使って木の端と端を接着するだけでもいいのだが、これだと強度と位置を合わせるのに苦労をしてしまう。
芋はぎでは、せっかく合わせた位置であっても、クランプで締め付けるとずれてしまうことが少なくない。イライラ頻発。
きれいな接合を約束できるほかに、私の場合は板はぎにもっぱら使用していることが多い。
ちょっとDIYが好きになって、はまってきたら、購入をした方がいい電動工具であると思う。
ビスケットジョインターはどのくらい使っているか
私は基本的にSPF材の1×6を使用しています。
板幅が140ミリを超えるものが必要となる場合は、使用しないという選択肢はあまりありません。
いろいろな方法がある中、これが一番手軽で確実に広い板を作ってくれます。
棚を作るときも使用しています。
棚の高さを変えるタイプを作るときにも、動く棚の部分には当然使いませんが外枠のところには使用することが多いですね。
その他にいろいろな組み手が有ると思いますが、私の場合は早く形したい思いが強いのでビスケットジョインターを使用してサクッと作ってしまうことが多いですね。
それを使用しないとなると、もうビス留めで終わらせることが多いです。
それは面倒くさいからです。
Diyはあんまり職人気質を出してしまっても、時間ばかりがかかっていやになってしまうときがある。
まして私はどちらかと言えば、アメリカ木工の考え方が好きなので、練習とか鍛錬とかちょっと今は楽しめないです。
だって一点ものでまた同じものを作ることってあまりないので、それなりに形になってりゃ良いかなって思ってしまいます。
ビスケットジョインターの注意点
すごく便利で私にとっては、マストアイテムですが、短所というかデメリットというか、少し注意点があります。
①ビスケットのサイズより板の幅なければ、ビスケットが露出する
そりゃ~そうですよね。切り込み幅もビスケットより大きめなので、T字に組むのであれば65ミリ以上は必要です。
サイズが一番小さいサイズの#0を使用した場合です。
正確に真ん中に切り込み溝を開けることが出来たとして、60ミリが限界かと思います。
ですから、あまり幅の小さいものには使えないのです。
木工ボンドって、かなりの接着力があるので強度が不要な場所なら、ビスケットジョインターを使用しない接合でも、問題がありません。
じゃあ、なんで使用するの?
切り込みや継手を入れる目的って、「強度」だけではないのです。その位置決めが一発で出来るという目的があります。
②水平位置はあとから微調整できるが、垂直は一発勝負。
これも当たり前と言えば当たり前です。
水平部分はあとから、若干位置をずらすことが出来ますが、垂直方向は切り込んだ高さで決まってしまいますので、正確な切り込みが必要です。
実はビスケットジョインターは2台目です
自分が初めてビスケットジョインターを使用したのが今から15年位も前のことです。
当時、ネット上のアマチュア木工の仲間4人でDEWALT デウォルト DW932K ビスケットジョイナーを手に入れました。とてもうれしくて製作に熱が入ったことを覚えています。
どんどんと使っていくうちに、当時のビスケットジョインターは、18Vの充電式であったため、使用するときには必ず充電をしないといけない状態となりました。
急に使用するときに、電力不足で使用が出来ず、がっかりする場面に何度も遭遇して結局手放すことになりました。
使用感がとても良くて満足していただけに、残念な結果となりました。
こんなことが多かったことから、
「DIYにおいては今は交流式が良いです」という結論づけてしまっています。
まとめ。ビスケットジョインターは魅力的
今回はビスケットジョインターの魅力的な機能のうち、板はぎという大きな板を作って行く方法を紹介してみました。
それだけでも十分魅力的な電動工具です。
私自身もこの機能を使うことが一番多いです。
簡単にずれなく、強度も出して短時間で作業が完了する事が最大の魅力で有ると思います。
アマチュア木工を始めたばかりで購入に踏み切ることは、勇気がいると思いますが、何点か作って行くとすぐに欲しくなってくる道具ですし、一度使うと元に戻れないほどです。
電動工具は購入するときはとても高く感じて、勇気がいりますが、長く使うことが出来ますし、木工自体も年齢が上がっても続けていける趣味です。
一年に一つずつ揃えていった私もいます。
機会がありましたら購入をお勧めします。
今はポーターケーブルさんのを使っていますが、切り羽を変えることでさらに小さい30ミリほどの「FFビスケット」を使用することが出来るので、おすすめですよ。FFビスケット用の刃は別売です。