DIYで家具を自作しよう

キッチンストッカーのバージョン2を製作したときのこと

Diyで作って行く収納家具はとても有意義だと思います。そのメリットはなんと言っても「サイズがジャスト」であるということ。技術的なこと、電動工具をはじめとしてそのDiy環境に差はあれど、サイズを生活合わせることは一緒です。

この時はお弁当のバッグとフライパンを納めたくて製作を始めております。
年数こそ経っていますが、あまり今と製作過程は変わらないと思いますので、自分の記録の目的もかねてのせていきます。

スッキリと片付けたくてDIYで収納家具を計画

我が家は3人が弁当を持って行かなくてはいけません。そのグッズと下には通販で買ったなにやらすごく大きいフライパン。どうも収まりが悪くて困っていました。使っているのはランドリーバスケットを代用しているという物で、本来の用途と違うので、ユラユラとして使い勝手も悪い物でした。

とりあえずは手書きでラフ図を書いて想いを固めます。

次に間違いを少なくするために、パソコンで「ジャストシステム花子」を使って綺麗に図面を引いていきます。
図面を引いてしまうと、あとは作るしかないので気持もグッと前向きになります。

部材揃えを始める

木工は部材揃えで概ね7割くらいの作業が終わってしまう印象がある。組み立て自体はさほど時間もかからないし、どんどんとできてくる過程はとても楽しくてあっという間に完成まで進んでいく。

でもこの部材揃えに手を抜くと、後々になってひどい目に遭う。1ミリ狂ったら大抵は綺麗な箱にはならない。

地道な作業ではあるけど、ちょっと頑張らんとならない。

久しぶりに使う手押しかんな。ちょっと緊張。
緊張するとついつい歯を食いしばってしまう癖がある私。
やっぱりそうでした。体に力を入れると危険なので今日は音楽を掛けてリラックスして作業。

このクランプを駆使して圧着をする。

だんだん慣れてきて、使いやすさが実感される。
ボンドが乾くまでにと、他の部材の切り出しと厚みあわせを終わらせる。

バンドソーと自動カンナを使って、次の部材の切り出しをしていく。
いろいろと方法があるけど、この組み合わせが一番安全かも知れない。
あまり厚い板をテーブルソーで挽き割るのは危険が伴うので、安全に。

自動カンナで幅50ミリまで削っていく。デジタルノギスでの確認です。
数字が大きくて、これは良いね~

ただあまり寒いとだめなのと、電池がないと動かない(当然ですが、毎日使わないDIY 。これがネックだったりします)

天板をクランプからはずす。ちょっとだけ目違いが出てしまいました。
ビスケットも使わない「いもはぎ」であったせいもあります。カンナでキレイに払いました。

ある程度の部材揃えが終わりました。

部材揃えが終わって

棚板になる部分をテーブルソーBT3100で切り出して行きます。

ちょっとサンダーを掛けてあげると、古材であっても良い感じの材によみがえる。

ちゃんと水引をして、シナランバー15ミリだって、ツルツルになります。一度サンダーをかけたら、スポンジに水を含ませて一度水拭きをして乾燥したら、またサンダーを毛手上げると本当にツルツルになりますよ♪

側板はフレームで作ります

今回はスタイル&レールビットを使います。すごく便利なビットで框組みという組み手を一回に作ることができて、正確です。

大部慣れてきました。
とてもきれいに決まって嬉しいです。

こんな感じで側板となる部分が出来ました。
まだ仮組の段階ですが、この時点でもパズルのように組み上がるのが快感です。

角の収まりです。4ミリの溝も一緒に掘ってくれるので、良いですよね。

鏡板を入れる

出来上がったフレームに4ミリの有孔ベニヤをはめ込んでいきます。
切り出す時にスタイルアンドレールビットで切削されてしまう分の大きさ6.5ミリ×2を加算する必要がありますが、あとはビットにお任せです。

側板部分の完成です。

あまりルーター作業が好きじゃないのでここでホッとした私です。

 

組み立て前の準備として

ちょっと寸法に間違いがあったので、やむなく切断。
短すぎるのでなくて良かった・・・。

背板の支えに溝を彫り込んでいるところ。
久しぶりのテーブルソー。緊張する。

定番のストレートジグを使って裏板を切り出す。今回も有孔ベニヤを使いました。

見えないところにはやっぱりこれ。
ポケットホールジグ。

ここで借り組をしてイメージ通り出来ているか確認します。

簡単ですが組み手をしているので、パズルのように組んであげると、倒れずにいます。
この時が意外と楽しい。。。できてきたぞ~~と声が上がります。

今回は久しぶりにアキュレットガイドを使います。
あんまり久しぶりなんで、説明書をまた読み返しております。
この類はどうも切り出すまでに時間が掛かってしまう傾向があります。そのせいか使用することを躊躇してしまう。

でも一度セットすると、やっぱり威力莫大。
こんな風にキチッと決まります。

フェイスフレームを取り付ける

木工も組み立てに入ってくると本当に楽しくて、その魅力をすごく感じちゃいます。
段々と形が見えてきて、飾り付けも進んでいきます。

フェイスフレームの圧着風景です。フェイスフレームとは、側板の前面に細い角材を貼り付けて、見た目にボリュームも持たせる技法です。

このクランプはやっぱり使いやすい。

ちょっとお高いのと、重たいのが難点ですが、木工を続けていきたいという方にはおすすめのクランプです。
そうそう毎回毎回買うモンでもないし、必要頻度から考えたらお安いのかもしれません。

圧着が終わってこんな感じです。
今回はシンプルに仕上げようとおもっています。

上から見ると、中に少しはみ出すくらいの幅にするのがポイントです。
この板が前に付くか付かないかで、随分と印象が変わりますね。

こんな感じで、本体が組み上がりました。引き出しやら飾りやらが付くとまた印象が変わるかもしれませんが、私の好きなナチュラルモードをめざして、続きを作っていこうと思います。

 

引き出しを作ります

引き出しを作る部材を切り出します。板はぎをして工房の隅にクランプを掛けて寄せておく。

乾燥を待つ間、引き出しのガイドとなる部材を貼り付ける。フェイスフレームが中に入り込む分だけ、端材の厚さを調整して貼り付けます。

クランプで圧着。こんな時思います。もう少しフトコロのあるクランプがほしい。このクランプは80ミリ。

120とか150とかのを自作で作れないかな?

いつも使うわけでもないので、買うのも・・・。
フトコロが深いと結構高くなりますしね。一気に懐が寂しくなりますしね。

下の部分に入るボックスの製作です。ほぞを組んでフレームを組みます。

ほぞ組はテーブルソーをつかって欠き取ります

ちょっとだけ「ほぞ」の位置を不均等にして、材の割れを防いでいます。

テーブルソーで底板の溝きり。
こういった作業はテーブルソーはお得意の作業です。あっという間に終わってしまう。

仮組してみる。時間が経っていたのですが、材の変形が無くてホッ。
ス~~ッと入ってく感じがたまりません。

天板をまだ固定していないので、フェイスフレームとの関係が見えます。
こんな感じです。

仮組が済んだので、サンダーを掛けてさらに水引を行いました。
これでスベスベの仕上がりとなります。

クランプを使っての圧着。

圧着が終わり、組み付けてみる。
良い感じです。深さ156ミリの引き出しですが出来てみると結構な収納力となりそうです。

 

下部BOXの製作

下の部分に入るキャスターボックスの部材を作る。テーブルソーを使ってのほぞ取り。

大きな写真が残っていたので、大きな写真で公開です。

ほぞ穴を掘るための寸法取りをします。コレがなかなか面倒なんですが、きちんとしないと、後々大変になるんで、慎重に。

角ノミを使った作業です。日立さんのは国産ですし、このスライドテーブルが魅力ですね。ジャンジャン行きます。

7個のほぞ穴をそれぞれに開けました。

久しぶりのルーターテーブルです。集塵に関して整備したので、気持ちよく木くずをすっていってくれます。

こういった同じ作業の繰り返しには、やはりルーターテーブルが良いですね。。。
ボーズ面を付けて、角材の面を取っていきます。

仮組をしてみます。気持ちよく決まりました。

前扉の完成です。
すのこ状にしてみました。いかがでしょう?

次に横板や底板を切り出して行きます。丸鋸とストレートガイドの組合せも考えたのですが、今回はBT3100で切り出しました。

接合はビスケットジョインターを使いました。
横位置のズレはある程度カバーできますが、高さがあっていないと、致命的なこの工具。

簡単なジグを使って、本体のふらつきを減らしました。仮組をしてみます。うまくいきました!
いつもだと、何となく合わなくて、スッキリしないことが多いのですが、今回はうまくいき嬉しい。

ビスケットジョインターもちょっとしたコツがありますよね。

ベルトクランプによる締め付けをします。久しぶりの箱物に使ってみますが便利ですね。

できあがりました。
通気性もある程度考えないといけないので、このデザインにしてみました。

横板はシナランバーなので、木口隠しをします。若干の目違いは河怡のカンナで削っていきます。切れますね~~。楽しくなってしまうカンナです。

本体に組み入れてみました。
何となく、自分らしいデザイン。

よく言えば、「統一感がある」といったところでしょうか。

このあとは、仕上げというか、飾り付けというか、細かい作業と塗装が残っています。

あともう少しです(=^^=)

やっと完成です

本体にキャスターをつけるかどうか、すごく悩んでいて、つけないとキッチンで邪魔にされそうだし・・・。

側板しかないので、キャスターの台座の部分が問題となるため、今回はこれを使いました。収納庫の付属キャスターです。ジグを簡単に作って垂直に穴を開け、セメンダインXと共に差し込んであげました。

天板は思い切って、接着剤のみ。
色々な技法があるけど、力もかからないのでこれで十分かと。

圧着が終わると予想していたとおり、ちょっと引き出しがきつくなった。ちょっと本体の方が変形したようだ。

引き出し本体にカンナを充てて、スムーズな動きとなる。しかし河怡(かわよし)の替え刃式カンナ切れるよね~~。

天板の飾り付けは、最近お気に入りの45ビットでシンプルに。

いろいろとあるけど、今はナチュラルが好きですね。妙な飾り面はつけない。

ちょっと大きめの箱。
ここにはフライパンが立ちます。

できあがりました!
あとはお気に入りのオスモクリアーでオイルフィニッシュをします。

昔失敗して以来、着色系は使ったことが無い。

本体とのキャスターともあまり干渉しないので良かったです。

我が家に設置してみました。我ながら気に入ってしまいました。
フェイスフレームをつけると、ほんとに感じが変わって良くなりますよね。
今回は何も飾りとつけないデザインの方が飽きが来なくて良さそうです。

楽しく木工diyをするにも道具が大切

いくらDIYであっても、綺麗にそしてきちんとした形になってくれないと「心が折れて」しまいますヨネ。

ヤッパリそれを大きく助けてくれるのは電動工具たちです。必要にあわせて購入を進められると良いですよ。

ベルトディスクサンダー

スライドマルノコ


ソーガイド

スケールストッパー

スコヤ

コーナークランプ

クイックグリップバークランプミニ 150mm

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