DiyでFAX台を作ったときの話です。製作過程をのせますが完成したのは2002.6.2でずいぶん昔のことになってしまいました。
この時は角材を多く使って材料費を浮かせようと思って製作を開始しています。
その分時間がかかりますが、見た目にもちょっとしたデザインになるかも知れませんので、挑戦してみる事にしましたと記憶しています。
今ではすっかり良い色に変わって現役な自作家具
もう17年も経ってしまっていたのですね。この頃が一番、Diyで家具を作ることに燃えていた時期でした。またネットの中でもアマチュア木工が大流行で、こぞってDiyerがホームページを作って、作品を披露し合っていました。まだSNSがなかった頃で、掲示版が情報交換の場となっていました。
オイルフィニッシュをしている家具がほとんどで、時間とともに綺麗な飴色に変わり、製作したときのことがよみがえってきます。
Diyは自分に向けた特注品。楽しくて仕方ない。
側板となる部分から作って行きます
基本となる部材は2×材でSPFを挽き割った物を使ってみた。
プランジタイプのルーターを使って幅10ミリ、深さ5ミリの溝を掘り、10ミリのホワイトウッド合板を入れて框組みとした。
フレーム(枠)の接合は互いを欠き取る「相欠き継ぎ」で接合しました。
木工ボンドを使い、そのあとは我が家のクランプ総動員で圧着をしていきます。
当時はクランプの数も種類も少なくて、同時に圧着出来る数が少なくて、時間ばかり経っていきます。
引き出し受けを作る
1×4材にビスケットを使って、引きだし受けのフレームを作りました。
いつもは若干の目違いが出てしまうのですが、下に基準板(コンパネ)を敷きその上で、高さを揃えるように注意して切り込んだ。
見事に効を得て、目違いもなく綺麗に接合できた(⌒▽⌒)
今まではビスケットジョイナーを前に押す事に注意がいって、工具が若干持ち上がっていたのだと思う。
ビスケットジョイナーは、横の位置の修正は出来ても高さの修正は出来ないので、一発勝負のところがあります。
引き出しがココに3個並んで入るため、お互いが干渉し合わないように引きだし受けのフレームに4ミリのベニヤ板で仕切りを付けます。
4ミリのストレートビットをつけて、ビットの半分量が一回に切り込める深さですから2段階に分けて切り出しますが、プランジルーターですので簡単です。
深さ調整は、ストッパーに彫り込みたい厚さの部材をはさんで調整をします。
切り込むときには挟んだ板を外すことで、この板の厚さ分しか下がらなくなります。
刃先ので具合を確認するより簡単ですし、基準となる深さ設定用の端材を揃えておくと良いようですね。
深さ設定が済んだら、ルーターを上げ電源コードを差し込んで切削開始!
フラッシュ合板の天板を作ってみました
30ミリほどの天板を使おうと思って、今回はコストの事も考えフラッシュ合板にしました。
芯となる部材はコンパネにしました。
これを合板に貼り付けて、はみ出た部分をフラッシュビットで綺麗にします。
名前の通り、綺麗に仕上がりました。(当たり前か。。。。)
今度はもう片面に合板を貼り付けて同じ加工を行う。
へらを使ってなるべく均等にボンドを塗ります。
今回もクランプ総動員でがっちりクランプ。
その後、木口隠しの目的もかねて、SPFをビスケットで
取り付ける。
ルーターで表面は丸面。裏面はロマンオージーで
面取りをしました。なかなか良い感じに仕上がって
気持ちがいいです。
本体部分を組み立てます
側板と2枚の引き出し受けを接合します。接合はビスケットジョインターを使用して、ベルトクランプで圧着をしていきます。
天板をワープレスで圧着します。
大きな組み立ての時、このクランプは威力を発揮しますね。
グングンしまって、天板と構造部材とのすき間はすっかり埋まりました。
上段両脇の引き出しを作る
まず最初に底板の入る溝を彫り込みます。
ルーターに4ミリのストレートビットを装着し深さ5ミリの溝を掘りますが、一回に彫り込める深さはビットの半分位となりますので2回に分けて彫り込みます。
部材のそばまで手が行きますので、自作のプッシャーを使っての
作業となります。(現在は自作のルーターテーブルですが当時は既製品ですね)
彫り込み位置は、丸鋸のフェンスより気を使う事もなく
点で切り込んでいくので、あくまでビットとフェンスの距離だけを
合わせ、多少フェンスが平行でなくてもまっすぐな溝を
切る事が出来て、仕上がりも綺麗です。
このような作業のときはルーターテーブルは良いですね! 材の固定に費やす時間が大幅に短縮されるのはうれしい事です!
引き出しの製作はビスケットジョインターを使って組み立てていきます(⌒▽⌒)
とりあえず引きだし2個が完成です。ツマミは100円ショップの木製ハンガーからもぎ取って使いました。安くていいよ~~~♪
引き出しが入り、大部雰囲気が出てきました(o^^o)
大型引き出しを3個作る
引き出し受けを付けると、引き出しの間、間に見えてしまうので、側板に13ミリの木製レールを取り付けて、引き出し本体に5ミリのストレートビットで7ミリの深さを一回で彫り込みました。
出来てみるとちょっときついようなのでこんな感じて、引き出しを修正していきました。両方の溝をそれぞれ1ミリづつ、
さらに深く彫り込んで、開閉の具合を確認しながらの作業となりました。
引き出しが全て入りました。大きな引きだしの2つは溝を切って
納めました。
今回の作品は、「すっきりシンプルに」を目標に製作をしてきましたので
飾り面取りもあまり入れず、うるさくない感じに仕上げました。
側板表面には丸面ビットで。溝を入れてみました。
脚部の写真です。糸のこ盤で切り出しました。
最初は脚をつけないつもりでしたが、いざつけてみると随分と見栄えが違うようです。
上部の真ん中のトレーを作る
上部引き出しの真ん中のトレーを作る際の「丸棒切断ジグ」です。
32本の丸棒を正確に切り出さなくてはなりませんので、一回一回計って切っていては時間と労力がかかります。
簡単なマイターボックスを作って丸棒が逃げないようにして切断します。
切り終えた部材はこの箱中にたまるので、どんどん行けます(^^ゞ
効果は絶大で、切断面の直角な丸棒32本が切り出せました(=^^=)
長さも正確でジグは作るとき面倒でもそのあとはとても早くてうれしいですね。
これだけ切るのに、10分くらいで終わりました。
いつもは1本切ってそれに合わせて墨付けして切るという事をしてましたが不正確で、丸い物は特に切断面が直角にならず、妥協ばかりをしてましたが今度は大丈夫(=^^=)
組みあがった真ん中のトレーです。長さが不正確だときちんと組みあがらず
ここで頭を悩ます結果となります。
この事は以前子供と作った冬休み工作
「ボールおみくじ」で体験済みです(笑)
棒を付けてからふた閉まらず、ヤスリで削ったり、のこぎりで切り直すなど、大変な思いをしました(*_*)
あのとき作っておけば良かったと、今思いました。
完成しました
製作開始から2カ月間でFAX台が完成しました。休み利用のDIYなのと、なんせ一人で作業してるので時間ばかりがかかっていきます。
でも我が家にジャストフィットのナチュラルなFAX台です。
今回は集成材を使わず、ほとんどSPF素材で製作しましたので、スッキリした仕上がりとなってます。
一番下はキャスターボックスを作り、電話帳が入れます。
このようにする事で、普段あまり使わない電話帳も収納もしやすくなり
使い勝手も良いようです(⌒▽⌒)
楽しく木工diyをするにも道具が大切
いくらDIYであっても、綺麗にそしてきちんとした形になってくれないと「心が折れて」しまいますヨネ。
ヤッパリそれを大きく助けてくれるのは電動工具たちです。必要にあわせて購入を進められると良いですよ。
ベルトディスクサンダー
スライドマルノコ
ソーガイド
スケールストッパー
スコヤ
コーナークランプ
クイックグリップバークランプミニ 150mm