この本棚を作ったのは2008年の話しだけど、今でも現役ですっかりと飴色に変わった自作家具。DIYで自分に向けたオーダー品を作ってく楽しみを覚えて、すっかりはまっている。
今でこそ、その熱も少し冷めて、自作で何を作ろうかと考えるようになったところでありますが、本当に楽しくて、DIY、木工はおすすめな趣味だと思います。
棚板を入れる溝を掘る
今回はテーブルソーにつける溝掘り。デイドカッターと言うらしい。これを使って作業します。日本ではなかなか手に入らないので、ロックラーさんから個人輸入した物です。
以前デイドカッターを使って大入れ継ぎをした際に材がきつくて入らなくて、さらに溝を広げるという作業を行ったが、これがあまり良い結果を生まない物で、溝は一発で仕上げるのが理想ですよね。
シム代わりに0.5ミリのプラバンを見つけてきて丸く切りました。
これをはさんで作業します。左から2枚目と3枚目の間に挟み込んでみます。
5ミリの深さで彫り込みました。実際に合わせてみると「スゥ~ッ~」と入っていきます。とても気持ちが良い感触。シムの厚さが丁度良いようです。
この方法は本田谷田部さんから材を買っているのであれば、これからも使えそうです。あっという間に終わってしまいます。
溝を掘る他の方法として
溝を掘る方法はテーブルソーの他にも、ルータテーブルーを使ったり、トリマーを使ったりといろいろあります。私も以前から色々と試してみましたが、簡単で抵抗感が無くできるのがこの方法ですよね。ただ設備が必要で、一般的にはルータートリマーを使われるかたが多いかと思われます。
溝掘り時のトリマーの長所として
材の途中から溝を掘ることができることですね。
テーブルソーは一発勝負で、抜け通してしまう必要があります。
ルーターはどうも切削していく時、「無理が掛かってるな~~」という印象が強いのと、位置合わせが面倒なのが難点でしょうか。
溝を掘る利点
木工で組み立てる際には溝を掘って作らなくてもいいのですが、5ミリくらい彫り込んダリ、欠き取ったりしてあげるだけで、ずいぶんと違った結果になっていきます。
実は溝を掘る利点は結構あって、ポイントが高いと思われます。
- 強度が出る
- 組み立ての際に位置合わせが容易となる
- 仮組での確認が容易(ひとりでほぼ完成の様子を保持している)
- パズルのように組み上がる感覚がたまりません
- 正確に作ろうという意識が高まる
結構楽しめます(^0_0^)
真ん中2段は可変棚にしました
ロックラーの定番ジグを使って、位置を決めていこうと思います。
中に入る棚板は可変棚となるのでジグを使ってダボ穴を開けていきます。
簡単にそして正確に開くこのジグは、優れものだと思います。
あっという間に終わってしまいました 。
いよいよ組み立てに入ります。ちょっと大きめとなりましたし、接合にビスを使っていないのでクランプを使って圧着します。
タダ難点が「重い!」。
棚の背板は有効ボードを使用しました
背板をどのようにするか悩んだ結果。有孔ボードを使ってみることにしました。
カットは先日作った丸鋸ガイドを使ってみます。
有孔ボードは穴の位置があまり片方に偏ると格好が悪いので、おおむね両端の余白を考えてカットしないといけません。このジグを使うことで思うようにカットできて作業自体が大儀になりませんね。
切断を終えて、オービタルサンダーでサンディングします。
大きいので床に直接おいて作業します。切り出した背板を溝にス~~ッとはめ込みます。
ここで本体部分が出来上がったので塗装を入れて行きます。
塗料はオスモのエクストラクリアーを使いました。最近はこればかりを使っていまして、すごく使いやすくてお気に入りとなっています。すごく伸びるので、0.75リットル缶は私の場合では使い切ることができません。
ちょっとお高いですが、着色系とは違って木目が栄え、しっとりとした仕上がりになります。
漫画棚の飾り付けを始めます
デザインは自分が好きでいつもしている物で、丸棒を差し込んで行くタイプになります。
2本の角材をクランプで固定して1メートルの鋼尺をあてがって、一気に墨付けをしていきます。
位置が決まったらボール盤の補助テーブルを使い、穴を開けていきます。
補助テーブルのおかげで連続の穴あけが楽々です。位置合わせもクランプで押さえた端材がその位置を示してくれるし、平行もフェンスのおかげでばっちりです。
墨線を消しゴムで消します。皆さんは墨線をどうやって消しています?
以前はサンダーで削ってしまっていたのですが、消しゴムが一番きれいで早いことを知りました。これをきれいに消さないとクリアーの塗料は使えません^^;
本体への接合はビスケットジョインターを使っています。
出来上がりました。そしてまとめ
この所子供のマンガ本が増え続け困っていましたから、何とかしなくてはと思っていました。
子供からもせがまれ、やっと約束を果たすことが出来ました。内心ホッとしてます。
木工ビスでバンバンバンッと作ってしまうなら、もっと短時間で終わったのですが
今回は少し手を加えてみたくて、大入れ継ぎなどを使って、ビスなしで作り上げました。
できあがってみると、やはりきれいな印象があり、ちょっと面倒でしたがやってみて良かったと思います。
楽しく木工diyをするにも道具が大切
いくらDIYであっても、綺麗にそしてきちんとした形になってくれないと「心が折れて」しまいますヨネ。
ヤッパリそれを大きく助けてくれるのは電動工具たちです。必要にあわせて購入を進められると良いですよ。
ベルトディスクサンダー
スライドマルノコ
ソーガイド
スケールストッパー
スコヤ
コーナークランプ
クイックグリップバークランプミニ 150mm