2012.8に作った物ではありますが、今も現役な自作家具。
製作過程はあまり変わっていないので、その様子をアップします。
木工の製作過程は以前のホームページの時にのせていたのですが
Wordpressに変えてから、このまま情報が埋もれてしまうのももったいないのでリライトしました。
さてその様子です。
まずは簡単な図面を書いてイメージを膨らます
札幌に住む娘からのリクエストがありました。アパートが狭いのでスリムな食器を入れる棚を作って欲しいと。
家族のリクエストがあるととても作りやすいですね。
久しぶりと言うこともあって、長期戦にならないような簡単なものでまずは遊んでいきます。
今回はラフ図を書いてすぐに製作を始めました。花子で図面を書いて、作業をする方がずっと良いのですが、なんだか面倒なので♪
図面に則って部材の切り出しをしていきます
スライドマルノコによる大まかな切断をします。
やっぱりこれ使うな~~。我が工房では一番人気です。
本田谷田部さんから購入している1×6材は面が取られているので、そのまま接ぎ合わせることはできません。
両端をそれぞれ1.5ミリずつ切り落とします。
ビスケットジョイントを使って板はぎをしていきます。このビスケットを使い始めると簡単に、広い板を作ることができるので、大きな物も作る事ができます。
前は使い方が悪くて、誤差というか目違いが沢山でたので、敬遠がちでしたが、数をこなしていくとコツもつかんで来て楽しくなってきます。
今回は手押しかんななどを使用しなかったので、若干目違いあり、それを河怡(かわよし)かんなで払います。
次回の作業に向けて、ほぞ取りの準備です。
ここまではとても地味な作業で、あまり好きじゃないですが、ここをしっかりやらないと後々大変へ目に遭いますので、ちょっと辛抱しながらの作業です。
それでも、今回は何となくキレイに作業が進んでいるのでうれしいですね。
組み立てに入っていきます
基本的な部材揃えは終わったので、組み立てに向けての加工をしていきます。だんだん楽しくなってきたよ~♪
引き出しの受けを作ります。テーブルソーでほぞを作ったあと、角ノミでほぞ穴を開けていきます。
仮組です。この時が一番好きですね。スパッと決まってパズルのようです。
パンパンパンと小槌でたたくと、入っていく感触がいいね~。
棚板の位置を変えるためのダボ穴を開けます
久しぶりに登場のロックラーのガイド。これを側板にあてがい、ドリルの先端に付けたビットで正確に穴を開けていく。
やっぱり便利だわ~~。あっという間に終了。
ふ~~。裏板の溝も掘って、あとは組立だけ。。。と。
ビスケットジョイントを使って一気に組上げ
立ち上がってみると結構デカイの~~。
あともう少しで完成です。簡単な棚と言っても結構時間と道具を使ってます。道具もなきゃ無いで間に合わしてしまうんですけど、あるものはついついフル総動員になってしまって、あっという間に散らかってしまいます。
テーブルソーの上も「ここは物置じゃないぞ~~」と言われそうなくらい、ポンポンとものを置いてしまいます。
さて、あと2作業日というところでしょうか。楽しんで作っていこうと思います。
最後の仕上げに入っていきます
もう少しで完成します。
棚はこの下の部分が意外と重要で、このように一段下の段を少し高くすると、ゴミがはいりにくくなります。
この部分は特に荷重がかからないのでボンドのみの固定です。
下から見上げるとこんな感じです。引き出し受けは摩擦を少なくするためと少しでも軽量化を図るために、フレーム構造です。
裏板は有孔ベニヤ4ミリを挟み込みます。
引き出しを作ります
シンプルに引き出しを一つだけ。板厚を19ミリから15ミリまで落とし、ごつさを和らげて製作しました。
内法から3ミリだけ小さくしてみました。
引き出しはとても好きな作業です。ついついいらないのに付けてしまう引き出し。
付けてみるとヤッパリあった良かったって思うことが多いですね。
塗装はいつものオスモナチュラルクリアー
この塗料を使うようになってから、他の選択肢は考えられなくなった。
だって楽だし、沢山ぬれるし、後始末も簡単で安全。少々高くてもお気に入り。
そして、着色系もしなくなりました。木本来の味わいを活かした仕上げがとても好きですね。
完成しました!
最近はナチュラルに作るのが本当に好き。飾り面だとか、モールだとか・・・つけないで、シンプルにするのがお気に入りです。
着色も以前に失敗してから、今はクリアー一本です。素材そのものの色を生かした作りが好きです。どうでしょう。。。
子供の部屋に設置してみました。以前作ってあげた本棚の隣に並べました。娘からのオーダー品ですから、ちょっとだけお父さんも良いとこ見せないとって、頑張ってしまいました。とても喜んでくれて、木工をしていて良かったって思えた一日でした。
楽しく木工diyをするにも道具が大切
いくらDIYであっても、綺麗にそしてきちんとした形になってくれないと「心が折れて」しまいますヨネ。
ヤッパリそれを大きく助けてくれるのは電動工具たちです。必要にあわせて購入を進められると良いですよ。
ベルトディスクサンダー
スライドマルノコ
ソーガイド
スケールストッパー
スコヤ
コーナークランプ
クイックグリップバークランプミニ 150mm